金融の仕事をしながら、あえて全く関係のない分野の趣味や資格取得をしようとしていたのは、自分の範囲を広げるためでした。
狭い世界に閉じこもらずに視野を広げるためです。
仕事で何かを依頼したときに、「私の仕事ではありません。」、「私には難しいです。」と直ちに拒絶する人たちが一定数います。
そういう人たちは、自分に枠を設けていて、その枠を超えることを頑なに避けるのです。
一方で、仕事が出来る人たちは、管理職も、若手も、枠にとらわれない越境力をもっている気がします。
「やったことはないけれど、新しいことを学べるし、やってみよう。やってみたら出来るかもしれない。」という考え方が、実際に出来るか出来ないかよりも大切な気がします。
MBAのケーススタディでは、自分の専門ではない業種でのケース(実際の企業で起きた事例)を読み、解決策を導くための議論をして、レポートやプレゼンテーションをしなくてはいけません。
私の専門ではありませんからとやめる訳にはいきません。詳しくない分野であっても、必要な情報収集をして、理解を深め、じっくり分析をすれば、結果を出すことができることを知ったことは、MBAで学んだことの中で最も価値のあることであったと思います。
特に、年齢が上がるにつれて、自分の枠や考え方が固まってしまいがちです。
意識して、柔軟に枠を超えていく生き方を心がけたいものです。
「柔軟性」も重要なキーワードです。
これまで会った優秀な人たちを思い浮かべると、幅広い意見を聞いて、柔軟に対応する力をもっていました。
異なる意見に耳をかさず、自分の意見を押し付けるのではなく、多様な意見を聞いた上で、総合的にまた出来る限り公平に、最善の方向性を示すことができる、そんな人たちには、リーダーとして慕う人たちがついていきます。
10年後、20年後の自分がどうありたいかを考えてみて、頑固な高齢者には絶対になりたくないですね。
「今の若い人は...」と言うのではなく、若い世代のことも理解して、年齢の枠を取り外して、中に入って行けるように、意識して新しいことに挑戦していきたいです。
人生の後半は、「枠にとらわれない生き方」で、何倍も楽しく、充実した時代になるのではないでしょうか。
シャルテオ
大学時代にはモデルとして活動、その後フランス・パリに留学。帰国後、外資系金融機関に勤務する傍ら、MBAやその他の資格を取得、幅広い趣味を持つ。
マラソンやロードバイクの各種大会完走、米国ヨガアライアンス・ヨガティーチャー登録、パリ・コルドンブルー料理学校料理基礎コース終了、野菜ソムリエ資格、アスリートフードマイスター3級取得。
会社員生活25年を機に退職し、東京オリンピック・パラリンピックのボランティア活動後、コンサルティング会社を起業。
これまでインプットしてきたスキルや経験をアウトプットしていく方向にシフトしている。
東京と軽井沢での2拠点生活をしながら、自由な働き方で心豊かに、充実したセカンドライフの実現を目指している。
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