最終回 「キリギリス」ではなく「アリ」になろう♡
iDeCo(イデコ)とは個人型確定拠出年金の英語表記「Individual-type Defined Contribution Pension plan」の略です。
任意で加入できる私的年金制度で、国民年金や厚生年金と組み合わせることで、より豊かな老後生活を送るための一助となります。
税制上の優遇措置が講じられていますので、じゃあ、iDeCoで資産運用始めればよかったのでは・・・?と思われるかもしれませんが、人によってはメリットを享受できない可能性もあるため、最終回までとっておきました。
まず、最初に理解しておくべきポイントは、iDeCoは原則60歳までお金を引き出せなということです。
急遽お金が必要になった場合でも引き出すことは難しいため、結婚や住宅購入など今後起こりうるライフイベントを考慮しなければなりません。
そして、2つ目のポイントは、誰でも加入できるわけではないということです。
65歳以上の方、海外在住の方、勤務先の企業型DCの規約でiDeCo加入が認められていない方(2022年10月1日から要件変更)、農業者年金に加入している方、国民年金保険料を支払っていない方は加入することができません。
3つ目のポイントは収入が一定以下、または無収入だと、控除される税金を支払っていないため、iDecoの税制優遇で控除される所得税や住民税に対する節税効果が期待できません。
他にもいくつかチェックすべきポイントがあるため、気軽に資産運用を始めるアイデアではないかもしれませんが、すでに資産運用をこなし、NISAもやっています!という方には、さらなるステップとして、老後を見据えたiDeCoに是非挑戦していただきたいです。
資産運用でいくら儲かる(または損するか)ということは分かりませんが、節税対策はより確実です。
節税対策なんてつまらない…と言わず、「アリとキリギリス」の冬になってどうしようと慌てるキリギリスではなく、アリのように確実に老後に向けて準備しましょう。
MY HAPPY SECOND LIFEのための、
MY HAPPY MONEYを応援しています!
ジュリエット
資産運用アドバイザー。D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)活動に力を注ぎ、ジェンダーバランス、LGBTQ+、ジェネレーションなど様々な課題に取り組み、その一環である障がい者スポーツのボランティア活動に取り組む。テレビ、雑誌、ウェブなどで金融やマーケットに関する情報を発信。
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