女性のヘルスリテラシーを高めたい!専門家・起業家の女性にインタビュー♡
女性のヘルスリテラシーの専門家であり、NPO法人の理事であり、起業家。 様々な場面で大活躍されている、株式会社ジョコネ。代表取締役の北奈央子さん。 今回は北さんに、 ご自身が起業された際の経緯や感じたこと をズバリお聞かせいただきました! 転職や起業を考える女性に向けたアドバイス満載 でお届け致します♡ 1.株式会社ジョコネ。(またはジョコネ。クラブ)ではどういった活動をされているのですか? 現在は 大きくわけると2つの活動 をしています。 ひとつは、 女性向けに骨盤底筋のトレーニングをご提供しています 。 私自身、産後に骨盤底筋トレーニングをトレーナーさんに指導してもらってしていました。 実は そのトレーナーさんが今はビジネスパートナー です☺ でも、実は 骨盤底筋の指導がちゃんとできるトレーナーさんは見つけようと思ってもなかなか見つからない 。そんな思いからつくったサービスです。 骨盤底筋トレーニングは 大きな装置などもいらない ので、 オンラインでトレーナーさんとつないで受けてもらえますのでとても手軽に受けられます 。 もうひとつは、 企業様で女性の健康に関するセミナーをさせていただいています 。 最近健康経営の項目のひとつに女性の健康支援が入り、 女性の健康に関するセミナーを開催される企業様が増えてきました 。 そんなときに 働いている間に女性にどんな健康課題がありえるのか、その対策はどんなものがあるのか 、そんなお話しをしています。 以前は女性従業員対象とされている企業様が多かったですが、 最近は男女一緒に開催されるところも増えてきており、いい流れだなと思っています 。 2.この会社を立ち上げようと思ったきっかけはなんですか? 大学院で 女性のヘルスリテラシーの研究を30代半ばからはじめました 。 生理を経験して20年、結婚もして、出産はまだでしたが子育てしていてもおかしくない年齢の自分でも 知らないことがとても多くて愕然 としました。 骨盤底筋 もそのひとつで、私がはじめて「骨盤底筋」という単語をきいたのは、大学院の同期の助産師さんが骨盤底筋の研究をしていて、その発表をきいたときでした。 そして、もうひとつ気づいたことは、 女性のヘルスケアに関するサービスの開発がすごく遅れているということ 。 骨盤底筋トレーニングも、実は全国的なサービスってほとんどありません 。 緊急避妊薬は海外よりくらべてものすごく高い し、 病院で処方してもらわないといけなくて、 必要としている女性には届いていません 。 女性たちに情報を提供して知識という武器をもってもらって、そしていざ必要と思ったときに必要なサービスにアクセスできる、そんな環境をつくりたくて会社をつくりました 。 3.アイディアを形にするために(会社・コミュニティを立ち上げるために)まずどういった準備をしましたか?どこかに相談しましたか? まずは、 想いを知り合い数人に話して一緒にやってくれそうな人を探しました 。 また、 起業を目指す人向けのコンテストのようなものに応募して、プログラムに参加しました 。 骨盤底筋に絞り込めたのは、 TOKYO STARTUP GATEWAY という 東京都が主催する起業コンテスト のおかげです。 起業した年にセミファイナリストまで選出していただき、そのプロセスの間で自分のビジネスモデルを考えたり、起業について学んでいきました。 4.立ち上げまでの流れと、大変だったことがあれば教えてください。 会社を立ち上げた時点では会社員 でした。 副業がNGな会社 だったので、 半年ほどで退職をしてジョコネ。をメインで活動をし始めました 。大変だったことは山ほどあります笑 そもそも 会社員で経営や起業について知っているわけではなく、いちから学んでいきました 。 もともと 医療関係の会社で医療者向けにビジネス をしていたので、 一般向けのマーケティングのノウハウもなく、試行錯誤の日々でした (今もです笑)。 でも、 一番つらいのは人間関係でうまくいかないとき ですね。 信頼していた方との別れを数回経験しました 。 これは 立ち上げ初期のころが多くて、どん底を経験 しました。 そこで、 自分なりのヘルスリテラシーのメッセージをひねり出し、そこから本の出版や新しい仲間との出会いにつながっていきました 。 5.起業、または新事業を始めたい、転職したいと考えている女性たちにアドバイスがあれば教えてください。 まずは できることから小さくはじめてください 。 会社で働きながらでも、子育てしながらでもできる一歩はあります 。 いきなり大きく環境を変えるのはおすすめしません よ(自戒を込めて笑)。 あとは、 流れがきたら乗ること でしょうか。 私の起業のタイミングは産後1年のとき でした。 クレイジーな人と見られることもありますが(汗)、子育てが大変だからやめておこう、もう少し後にしよう、としなくてよかったなと思っています。 起業もビジネス拡大のスピードも自分で決められる部分も大きい ので、 自分のバランスでできる範囲で波に乗っていきましょう 。 6.今後の活動予定や展望を教えてください。 女性が身体の変化を感じるポイントは大きく2つある と思います。 妊娠・出産と更年期 です。 このときにいろいろ調べたり、迷子になって大変かなと思います。 実は 結婚相談所の立ち上げ もしており、 婚活から結婚、妊活、妊娠・出産、産後、更年期と女性を伴走してご自身のケアやライフデザインをお手伝いしていきたい 、そう思っています。 7.ジョコネ。クラブでできることや、伝えたいメッセージがあれば教えてください。 女性にはもっとわがまま、よくばりになってほしい です。 小さいころから生理を経験していて、 つらいのが当たり前になっているかも しれません。 でも 当たり前じゃない んですよ。 もっと良くする方法があります 。 一歩踏み出してみてください。 8.50歳以上のいわゆるセカンドライフをこれから送る女性たちへのアドバイスは何かありますか? ぜひ 自分らしく花を咲かせてほしい です。 日本は 特にジェンダーギャップが大きく 、女性は若い方がいいというイメージ があり、それに引っ張られて苦しむ方もいらっしゃいます。 年齢と女性ホルモンの減少で私たち女性の身体もメンタルも変化していきますが、 変化するご自身を楽しみながら、自分軸でますます輝いてほしい 、そう願います。 9.NPO法人女性医療ネットワークの理事も務めていらっしゃいますが、そちらではどういった活動をされていますか? 女性医療ネットワーク は、私が 女性の健康に関して学ばせてもらっている団体 です。 産婦人科医をはじめ 多くの医療者やヘルスケアに関心のある方が在籍 されています。 想いのある医療者の方々と 女性の健康に関する発信や活動 をさせてもらっています。 10.こちらのNPOで伝えたいこと、参加されて良かったことなどがあれば教えてください。 私が今まで属していたコミュニティとは全く違う体験ができました。 このコミュニティでは、 女性の健康に関する情報が飛び交い、皆さん意識が高く、10歳くらい若く見える方にたくさん出会いました 。 情報と意識でこれだけ変わるんだ と思いました。 また、それまで会社員として働いてきた私にとって、自分の常識を崩すきっかけにもなりました。 例えば、 会社員では産休・育休を取得して、仕事からいったん離れます が、 医療者の方は産後早く復帰される方が多くいます 。 そんな様子をみていて、 育休とらなくてもいい、キャリアのブランクにならずにすむ 、と思うこともてきました。 11.NPO活動に参加されたいという方はたくさんいらっしゃいますが、どのNPOを選んで良いかわからない、どのように参加すれば良いかわからないという方も多々いるかと思います。 ぜひアドバイスをお願いいたします。 NPOはやはり 想いに共感できるかがポイント だと思います。 同じ想いを持つ仲間と出会い、社会に働きかけていくことは楽しい ですよ。 自分にできることはきっとあります。 ぜひ一歩を踏み出してみてください 。 具体例を交えたお話、とても参考になりますよね! 北さんにはこれから、 月に2回ほどマイハッピーにて女性のヘルスリテラシーに関する記事を連載して頂く予定 です♡ 今後も要チェックですね! 北奈央子(きた・なおこ) 株式会社ジョコネ。 代表取締役。 グローバル医療機器メーカーにて10年以上マーケティングのキャリアを積み、自身の経験から女性のヘルスリテラシーをライフワークに研究、活動を展開。 NPO法人女性医療ネットワーク 理事、聖路加国際大学大学院にて女性のヘルスリテラシーの研究中。早稲田大学理工学部卒業・修了。 著書:『 女性がイキイキと働き続けるためのヘルスリテラシー 』(セルバ出版)。 ・ ジョコネ。SNSアカウント: Facebook / Instagram ・北奈央子さんのTwitterは こちら