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ローバ・ミッキーの「映画を通して、恋愛力アップを」


贅沢三昧・成金夫婦の転落人生も悪いことばかりじゃなかった

DVD『クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落』


写真出展&Referance:公式サイト

一代で無一文からリゾートビジネスで巨万の富を得て大富豪となったデビッド・シーゲルは、ブッシュ大統領をその地位につけた陰の実力者と言われるほどの絶大な力の持ち主にまでなった。


3度目の妻は、元ミセス・フロリダの妻ジャッキー

31の歳の差。2人の間にできた子は双子を含めて7人で、養子が1人、計8人。


写真出展&Referance:公式サイト


2人は2500平米の大邸宅で贅沢三昧の暮らしを送っていたが、それでは飽き足らなくて「アメリカ最大の邸宅」を夢見て、ベルサイユ宮殿を模した総工費100億円の(ホワイトハウスの2倍)大きさを誇る宮殿のような大豪邸を建築中。

だが、2008年のリーマンショックのあおりを受けてシーゲル夫妻は大きな負債を抱えて、半分以上工事が進んでいた「ベルサイユ」は中断されてしまう。


オススメドキュメンタリー。


立志伝中の人物として超豪華な私生活などをドキュメントする目的だった監督さんは、思いがけないシーゲル夫妻の転落で戸惑っていたが、「ありのまま、撮ってもいい」と承諾の上で撮り続けたドキュメンタリー。


今、生活レベルを落とさずに、同じ生活を維持できている人は多分少ないんじゃないかと思うが、そんな方に是非ご覧いただきたい


写真出展&Referance:公式サイト


一度ゴージャスな体験を10年以上味わったご夫婦や子どもたちの様子は見ものだった。


莫大な負債を抱えてからは子どもたちは私立から公立へ転校させ、所有する飛行機を売って一般の飛行機に乗れば「どうして知らない人も乗っているの?」と子どもが聞いたり、レンタカーで車を頼んだときは「運転手つき」だと奥様が思い込んでいたり、お手伝いさんまかせにしていた家(2500平米の大邸宅だが)は何匹もいる犬の糞だらけだったり……(書くとキリがない)よくヒステリーがおきないなと感心した。


妻のジャッキーは浪費家でもあるが、非情に我慢強い方。

「電気がつけっぱなしだった」とじくじく嫌味をいう旦那にも口答えしない。

心配した監督さんに「今はなにも言わないで、そっとしておくのがいいのよ。少ししたらご機嫌が直るわ」と言っている。


娘の方が「パパ、ママに対してそんな態度はないよ」などと言ってくれるが、それも度が過ぎると娘に注意している。

いい方を奥さんに貰ったなと感心した。


「私、40歳になるから20歳の美人2人と変える?」というと「お前が60歳になったら20歳の美人3人と変える!」と冗談のような会話もしている


確かに見たくない「貧乏生活」の場面もあるが、大金持ちの時より、夫婦らしくなっているように感じた

今、どうなさっているか色々調べてみたがわからなかった。お幸せを願うばかりだ。


写真出展&Referance:公式サイト


ローレン・グリーンフィールド監督

アメリカ・オランダ・イギリス・デンマーク/100分/2014年


★今週のオススメ映画


『生きる LIVING』オリバー・ハーマナス監督/イギリス/103分

写真出展&Referance:公式サイト



1953年、第2次世界大戦後のロンドン。

仕事一筋に生きてきた公務員ウィリアムズは、自分の人生を空虚で無意味なものと感じていた。


そんなある日、彼はガンに冒されていることがわかり、医師から余命半年と宣告される。

手遅れになる前に充実した人生を手に入れたいと考えたウィリアムズは…….。


黒澤明監督の名作映画「生きる」を、ノーベル賞作家カズオ・イシグロの脚本によりイギリスでリメイクしたヒューマンドラマ。

主演はビル・ナイ

マーガレット(日本版では小田切みき)を演じるエイミー・ルー・ウッドが秀逸!





映画好きが高じて年間500本以上を映画館、国内映画祭、試写室で観ている年金満額&後期高齢者のローバ・ミッキーです。週1回ほど映画を通していろいろな「人生&恋愛模様」を語っていきます。




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