ローバ・ミッキーの「映画を通して、恋愛力アップを」
40年専業主婦でやってきた女性の変身
DVD『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』
写真出典&Reference:公式サイト
結婚して40年になる専業主婦ブリット=マリー(ペルニラ・アウグスト)は、仕事で忙しい夫のために、毎日完璧に家事をするのが自分の役割だと信じていた。
そんなある日、病院から心臓発作で運び込まれたという電話で駆けつけたら、夫のそばには愛人が……。
それも長年の付き合いと知って、すぐ家に戻り結婚指輪を置いてトランク一つで家を出た。
その日は安ホテルに泊まって、すぐ職業紹介所に相談に行くが、働いた経験がないのが致命的と言われてしまう。
だが運のいいことに、田舎町ボリにある「ユースセンター管理人兼子どもたちのサッカーコーチ」の職があった。
もちろんすぐに飛びついたマリーだった。
浮気者亭主が大のサッカーファンだったとはいえ、指導となると当然できないマリーは子供たちになめられっぱなし。
でも生活面では持ち前の家事能力で子供たちの気持ちをしっかりつかむ。
そしてサッカーも健気に勉強する。
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「幸せなひとりぼっち」の原作者フレドリック・バックマンによる小説「ブリット=マリーはここにいた」を映画化した作品。
スウェーデンのイメージとして、自立する女性とか専業主婦はほぼいないという頭があったが、確かに「40年専業主婦でやってきた女性」をスウェーデンにおいても普通の主婦と考えるのは無理がある。
しかし映画を観ていくうちに彼女が完璧主婦になってしまった経緯がわかってくる。
彼女が何度も口にする「1日ずつよ、1日ずつ」という言葉が、人それぞれにいろんな意味にとれる。
◎この小さい村で感じのいい警察官の中年男と恋愛一歩手前になるが、この男の口説き文句がとってもよかった!
ツヴァ・ノヴォトニー監督、脚本/スウェーデン/97分/2020年 https://eiga.com/movie/91151/
★今週のオススメ映画
パク・チャヌク監督、脚本/韓国/138分
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第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞を受賞し、アカデミーの韓国代表作品で、『オールド・ボーイ』『お嬢さん』のパク・チャヌク監督によるサスペンス。
生真面目な刑事ヘジュン(パク・ヘイル)は、ある男性が山で転落死した事件を捜査することになる。
彼は被害者の妻ソレ(タン・ウェイ)に疑念を抱くようになるが、謎めいた彼女に魅了され徐々に気持ちが抑えられなくなって……。
『シャイロックの子供たち』本木克英監督/122分
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東京第一銀行の小さな支店で起きた現金紛失事件。
ベテランお客様係の西木(阿部サダヲ)は、同じ支店の愛理(上戸彩)と田端(玉森裕太)とともに事件の真相を探る。
阿部サダヲは2022年に『死刑にいたる病』『アイ・アムまきもと』で好演。
今年も楽しませてくれる。脇の柄本明が◎
★ミッキーの毎日・映画三昧http://mikki-eigazanmai.seesaa.net
映画好きが高じて年間500本以上を映画館、国内映画祭、試写室で観ている年金満額&後期高齢者のローバ・ミッキーです。週1回ほど映画を通していろいろな「人生&恋愛模様」を語っていきます。
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