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ローバ・ミッキーの「映画を通して、恋愛力アップを」


最愛の妻に毎日捧げた「愛猫」のイラスト

『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』


写真出展&Referance:公式サイト



1860年にイギリスの上流階級に生まれたルイス(ベネディクト・カンバーバッチ)は早くに父を亡くし、母と5人の妹たち一家を支えるため本の挿絵やイラストレーターとして働き出したが、お金に対して淡白でいつも貧乏な暮らしに甘んじていた。


そんな家庭だったが母親が下の妹たちに家庭教師エミリー(クレア・フォイ/『ザ・クラウン』のエリザベス女王役)を住み込みで雇う。


ルイスは勉強なら自分が教えるとすぐ断ろうとするが、エミリーの凛とした眼差しや教養ある受け答えに好意を持ち、しばらく居てもらうことにした。


それからまもなく二人は愛し合う間柄になるが、いざ結婚となると、身分違い、歳の差(エミリーが10 歳ほど上)で家族親戚の猛反対を受ける


そんなことには怯まないルイスは結婚。母親に送金はしていたが、家を出て二人だけの幸せな新婚生活が始まった。だがまもなくエミリーは末期ガンを宣告される。


そんな時、庭に迷い込んできた子猫を拾いピーターと名づけ、エミリーの慰めのために子猫の絵を描き始める。



写真出展&Referance:公式サイト


当時、身分違いや歳の差結婚は今では考えられないくらい猛反対された時代。

そんな時に結ばれたご夫婦の結びつきを愛情深く描かれている。


ガン宣告を受けたエミリーは「やっと、人生に光が差してきたのに……」と冷静に受け止めるが、ルイスは茫然自失。彼は愛する妻が少しでも元気になるように「愛猫」のイラストを描き続けるしか出来なかった。


エミリーは死の間際に「どんなに悲しくても絵を描き続けて」という言葉を遺してこの世を去って逝く。ルイスの老年時期にその言葉に隠された「本当の意味」を理解する……という味わい深い夫婦の実話。


写真出展&Referance:公式サイト


◎それまで猫はネズミ退治としての存在だったが、猫の魅力を最初に発見したのがルイス・ウェイン。ウェインの絵は、同時期にイギリス留学した夏目漱石の「吾輩は猫である」に絵葉書として登場する。


★ ウィル・シャープ監督、脚本/イギリス/111分

★公式ホームページ https://louis-wain.jp/#cast03

★12月1日公開



★ミッキーの毎日・映画三昧 http://mikki-eigazanmai.seesaa.net

映画好きが高じて年間500本以上を映画館、国内映画祭、試写室で観ている年金満額&後期高齢者のローバ・ミッキーです。週1回ほど映画を通していろいろな「人生&恋愛模様」を語っていきます。


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