医療やヘルスケアの情報を調べることが増えるセカンドライフ世代のみなさまに、あふれる情報にふりまわされないための情報を見極めるキーワードをおつたえいたします。
キーワードは「か・ち・も・な・い」*
何かというと、健康・医療の情報をみるときにぜひチェックしてほしい5つのポイントです。
か:書いたのは誰か、発信しているのは誰か?信頼できる専門家、または組織か
ち:違う情報と比べたか?一つの情報だけでうのみにせず、他の情報と比べましょう
も:元ネタ(根拠)は何か?引用元の記載はあるか?学術論文?誰かの意見?
な:何のための情報か?何か商品やサービスを売りたいのでは?
い:いつの情報か?古くて現在では違うかもしれません。
か:書いたのは誰か、発信しているのは誰か?
・名前の記載があるか、資格や専門は何か
・組織による情報発信の場合は、非営利の公的機関であるか、組織の目的や運営方法は明確か
・医師、教授、医学博士といった肩書だけでは判断できないので、どんな経歴の持ち主かも確認しましょう。
ち:違う情報と比べたか?
・他の情報と違う点はないか
・選択肢が網羅的に十分にそろっているか
・同じ情報でも立場や専門の違いによって見方が違っていて、書き方や伝え方が違うので注意しましょう。
も:元ネタ(根拠)は何か
・出典や引用が明記されているか。
・根拠として論文や具体的なデータが示されているか。
・ある個人や団体が言いたいことを言うだけのための意見や感想ではないか
な:何のための情報か
・商業目的で商品やサービスを買うことを促すための広告ではないか。
・よく見ると記事や画像の中に「広告」「PR」という広告の表示がないか。
い:いつの情報か
・サイトの作成日や更新日、本の出版年など、日時などの情報があるか
・健康や医学に関する情報は日進月歩なため、古い情報では、現在は否定されていることかもしれません。
情報は上手に使おう
このチェックを満たしていないのでダメということではありません。
注意が必要だなということを認識して情報を使うのはよいです。
ちなみにインターネットの情報のチェックだけでなく、例えば友達の間の情報の時も使えますよ。
●●がいいんだって、といわれたときに「誰が言ってたの?」「その人はそれとどんな関係?」「いつきいたの?」「ほかでも話題になってるの?」などと聞いていくと、試すべきか見えてくるんじゃないでしょうか。
でもやりすぎると嫌がられるのでご注意!
情報をうのみにせず、ご自身の中で吟味をして情報を上手に使ってくださいね。
株式会社ジョコネ。代表取締役。
グローバル医療機器メーカーにて10年以上マーケティングのキャリアを積み、自身の経験から女性のヘルスリテラシーをライフワークに研究、活動を展開。
NPO法人女性医療ネットワーク理事、聖路加国際大学大学院にて女性のヘルスリテラシーの研究中。
早稲田大学理工学部卒業・修了。
著書:『女性がイキイキと働き続けるためのヘルスリテラシー』(セルバ出版)
・北奈央子さんのTwitterはこちら
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