第13回 女性のヘルスリテラシー向上を目指して!
介護に関するお仕事をされている方とお話しをする機会があり、今日はこの話題にしました。
今の女性はもともと担っていた家事、育児、介護に加えて、仕事も!といわれるようになってきました。
そこに更年期といった身体の変化もやってきます。
もともと女性が担っていた分はどこに行ったの?
まだ女性が担っていることが多いと思いませんか?
介護と重なりやすい更年期
私は今43歳で、私の父は74歳です。
男性の健康寿命は72~3歳なので、健康寿命を超えています。
まだ元気にすごしていますが、健康寿命を超えたということは、いつ介護が必要になってもおかしくない時期に入っているということですよね。
そして母は69歳で、女性の健康寿命が75歳なので、私が49歳のときに健康寿命を迎えることになります。
ちなみに近くに住む夫の母は72歳です。
更年期の平均は45~55歳です。
私ももうすぐ突入するのですが、つまり父の介護といきなり重なる可能性が高そうですよね。
そして更年期の中盤から夫の母、そして後半には自分の母の介護と重なる可能性高そうですよね。
なんならダブル、トリプルかもしれません。
このように更年期が介護と重なる方とても多いのです。
ぜひご自身の年齢とご両親の年齢を見比べてご自身の更年期にご両親が何歳になるのか見てみてくださいね。
ついつい抱えてしまう私たち
もともと専業主婦のことが多かった女性は、家事も自分でして、子育ても自分でして、介護も自分でしてきました。
女性の社会進出に伴ってベビーシッターや家事サポート、介護のサービスも発展してきました。
私も先日家事サポートを年末に頼んだら、「もったいない」と義母にいわれました。
女性自身でやるべきだ、そんな風潮が残っていると思いませんか?
でも、自分で抱え込まず周囲や外部のサービスに頼りまくりましょう。
お仕事を続けている方は、更年期で体調の予測がつかなくなったら仕事との両立だけで一大事です。
もちろん職場の理解が進んで、続けやすくなってくれること、女性のヘルスリテラシーがあがってセルフケアして不調が減ることもとっても大事!
でも、そんなときに家事や介護や、子育てまで全部背負わないで。
パートナーや家族につらいからサポートして、やってと言うもよし、お金を払って家事サポート頼むもよし、介護も有料サービスを使いましょう。
少しやりすぎかな?と思うくらいがちょうどいいです。
ひとりでがんばりすぎないでね。
まわりやいろんなサービスを使って少しでも自分を大切にする時間や余裕をもってくださいね。
北奈央子(きた・なおこ)
株式会社ジョコネ。代表取締役。
グローバル医療機器メーカーにて10年以上マーケティングのキャリアを積み、自身の経験から女性のヘルスリテラシーをライフワークに研究、活動を展開。
NPO法人女性医療ネットワーク理事、聖路加国際大学大学院にて女性のヘルスリテラシーの研究中。
早稲田大学理工学部卒業・修了。
著書:『女性がイキイキと働き続けるためのヘルスリテラシー』(セルバ出版)
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