第3回・国際中医師・森 文見(モリアヤミ)さんによる、薬膳四方山話
薬膳料理の食養生という考え
12月ですね。人と食事する機会が増え、ご家族も集まり、
ご馳走を食べる事、お酒を飲んだり、が多くなる季節です。
美味しいものとお喋りは幸せを感じますね。
食事での療法というのは長い歴史をもっています。
中医学の重要な構成要素で、古典には「食医」が帝王の健康を維持する配膳を仕切っていた記述があります。
最も優れた良い医者は食事によって病を治す者だと書かれています。
食事によって陰陽の調節をする事を重視しており
薬膳は薬効作用のある特殊な食材を使用したり、更に味も上手に組み立て、
飲食と医薬がお互いにその力を相乗効果で上手くコラボさせ、役立てる特徴があります。
ビタミン、タンパク質、など現代栄養学は数字の達成で表すのに対して
薬膳はその人の身体の振り子を真ん中に持って行く事を目指します。
「全ての食材に薬効がある」
が基本的なベース、考え方です。
鶏肉や大根、ネギにもみな薬効があります。
また漢方薬の材料になる生薬の中には食材として食べているものが沢山あります。
全て自然界の産物、薬食同源です。
食事の内容によって身体のバランスを崩す可能性もあります。
薬膳は普通の食材を主に使い、特殊なテクニックのいる料理ではありませんが、
考え方や組み立て方が特別です。
簡単な薬膳的考えを二つあげてみましょう。
まずは 寒熱 の概念です。食物の薬効に、身体を温めるのか冷やすのかと言う性質があります。
その性質の程度によって分類分けがありますが、6割の食材が「平」と言う温めも冷やしもしない性質です。
必要なものとは逆のものを多く長期間摂ると体調を間違いなく崩します。
特に体が 熱 の状態の人に温めるものを摂取させる方がより危険です。
もう一つ 補・瀉 の概念です。補うのか、出すのか、と言う性質の分類分けです。
足りない事によって不具合ある人には足りないものを補います。
身体の中の何かがトゥーマッチな人は、動かして出さなくてはいけません。
複雑な体調の人はまた細かい考え、作戦がありますが、
例えば
<冷え性の人>
疲れやすく、気力が出ない、手足が冷えるなどの場合
紅茶+黒糖+シナモン を温かく入れて飲む。
生野菜や果物、お刺身は避ける。
うどん屋さんに行ったら、とろろ付、ネギたっぷり、唐辛子をかける。
下痢などをしていなければラム(羊)か鶏肉料理、ホットワイン(クローブやフェンネル、シナモン、胡椒で)、
鶏レバー、火を入れたまぐろ、海老、
葱やラッキョウ、紫蘇、ニラ、舞茸、胡桃、お酒は焼酎、甘酒、などでしょうか。
この中に漢方薬の材料となる生薬はなんと9つあります。
温める作用の 熱 の食材と、補う作用の 補 の食材です。
疲れやすく気力が出ないので 気力 を補うという性質の食材が入っています。
気力を補う?なんかフツーすぎる、と思われるかもしれませんが
漢方薬には 補気剤 と言うグループがあります。高麗人参などはその生薬の王様です。
温める作用のものは、前回お話した更年期ホットフラッシュの人は逆に避けなくてはならない食材ですから注意が必要です。
<食べ過ぎ飲み過ぎた人>
外食が多く油こく甘く濃いもの、が身体の中に積みあがってる人は
当たり前ですが引き算が必要です。
消化が終わっていないのにまた次から次へと詰め込むと大渋滞となりますね。
血の状態も悪くなり熱も発生し、身体の中はジトジト、ベトベト。
翌日は朝は白湯だけにし、昼まで抜く、お腹がペコペコでなければ更に待つ。
さあ何か食事するか、と大根と白菜のスープをたっぷり作りそれで済ませる、
大根おろし蕎麦、蒟蒻、牛蒡の煮物、寒天ゼリー、寒天スープ、アロエヨーグルトやドリンク、ハブ茶、
はと麦入りご飯やスープ、もやし、柿、など良いです。
大根は とてもいい食材です。大根の種は消食薬(しょうしょくやく)と言う生薬です。
この外に出す、リセットはわたくし自身大変重要に考えています。
食べ過ぎたのに翌朝、「朝だから朝ごはん食べなきゃ」とボーっと考えてはいけません 笑
朝昼晩朝昼晩食べなきゃならない事などありません。
生活習慣病は原因の多くに、問題のある内容の食事を食べ過ぎる事、にあります。
食べ過ぎはいい事はひとつもないのです。
体調不良も食事の節度を改善する事により劇的に変化する場合があります。
当店の「消食健人」は手っ取り早くその作用を使う事が出来る材料で
絶妙に出来ている薬膳茶です。
ティーパックになっていますので毎日水筒に入れ、持ち歩いて下さい。
特に食事会の予定など食べ過ぎる時、当日翌日と飲んで、体感して頂きたいです。
年末年始、是非ストックして、ご家族やお友達にもプレゼントにお勧めです。
溜め込む事なくスッキリとした身体へ整えて頂ける様作った人気商品です。
12月末まで3点購入の方は1点プレゼントキャンペーン中です。
この機会にどうぞ。
次回も薬膳料理のお話の続きを致します。
森 文見(モリアヤミ)
国際中医師(国際中医専門員A級)
国際中医薬膳師
中医薬膳茶師
北京中医薬大学日本校卒(現・日本中医学院)
薬膳食材・薬膳茶のCharming Shop店長
講師業
*溜め込みカラダをスッキリさせる薬膳茶「消食健人」
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*Charming Shop Instagram:https://www.instagram.com/charming_shop_official/
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